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楮(こうぞ) |
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クワ科カジノキ属の植物。カジノキとヒメコウゾを交配されて作出された雑種。成木は3mあまりになり、毎年収穫できます。
名称は、 楮(こうぞ)、梶(かじ)、紙麻(かみそ) といいます。
種類は、赤楮(あかそ)、青楮(あおかじ、あおそ)、要(かなめ)、手折(たおり)、黒構(くろかじ)、高構(たかかじ) などがあります。
クリーンアグリで栽培している種類は赤楮(あかかじ、あかそ)です。
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繁殖 |
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根分け、圧條、挿し木、実生などの方法があります。
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収穫 |
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新植してから3年目から収穫が可能となります。
5~7年生の楮は収穫量が多いです。
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性質 |
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繊維が粗剛であるが、長くて非常に強靱で、絡み合いの性質が強くあります。 |
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繊維の形状 |
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繊維は、太くて帯状で少し扁平していて、繊維壁は厚薄があって一定していません。長さは、1.5~10mmで平均5~6mm。
幅は、0.01~0.03mmで平均0.015mmです。 |
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生育の適地 |
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強い日照しを好むので、暖かい南面の山腹傾斜地が栽培に適しています。
また、梅雨前後の雨が生育に大きく影響するので、降雨量が多い地域が適してい ます。強風により、枝同士が触れ合い靭皮を傷めるので、なるべく風当たりの少 ないところで栽培します。 |
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主な生産地 |
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高知県、熊本県、茨城県などがありますが、過半数が高知県で栽培されています。
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用途 |
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記録用紙、表具紙、障子紙、書道紙、美術工芸紙などの用途があります。
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楮(こうぞ)の現状 |
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高温多雨地である四国山地が楮(こうぞ)の生育に適し、手漉き 和紙業者によって、和紙の用途に応じたいろいろな加工方法が開発されてきました。
しかし現状は、日本経済の発展につれ手漉き和紙の減少とともに楮(こうぞ)の生産も激減 し、戦後の最盛期である昭和28年(1953年)の2,305トンをピークとして 減少の一途をたどり、平成18年(2004年)は28トン(昭和28年比で1.3 %)とわずかな生産となっています。
また、安価な外国産楮(こうぞ)が取って代わ ろうとしており、楮(こうぞ)の生産・加工技術が消滅している地域も出始めています。
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参考資料 「土佐楮生産技術調査」報告書 高知県手すき和紙協同組合
「土佐楮加工技術調査」報告書 高知県手すき和紙協同組合
「和紙の手帳」 全国手すき和紙連合会
「和紙の手帳Ⅱ」
全国手すき和紙連合会 |
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